こんにちは!まやきちです!
現在、0歳4ヶ月(修正1ヶ月)の超早産児・超低出生体重児の息子がGCUに入院中です。
超早産児…在胎週数28週未満で産まれた赤ちゃん
超低出生体重児…出生体重1000g未満で産まれた赤ちゃん
私の息子【うっき】は26週6日、500g未満で産まれました。
このブログを読んでいる方は、早産児の育児や発達についてお悩みのママさん&パパさんが多いのではないでしょうか。
ここでは主に
- 出産&育児体験談
- 担当医から受けた病状説明
- 修正月齢と実際の発達の比較
- 正期産の赤ちゃんとの生活の違い
を紹介していきたいと思います!
この記事では
入院5日目、緊急帝王切開に至るまで
手術の流れ〜術後
出生1日目の超早産児の病状
をまとめました。
死産にまつわる内容、帝王切開についての詳しい記述が含まれます。
苦手な方はご注意ください。
入院5日目、先生と私の産む決断
入院5日目
6時 起床 体温、血圧、体重測定
7時 NST&エコー診察
8時 朝食
11時 エコー診察
12時 大号泣昼食
15時 エコー診察 帝王切開決定
16時〜17時 帝王切開手術
20時 夫と病状説明を受ける
その日の朝の診察からうっすらと体調が悪そうな所見が見られました。
再度、逆流が見られはじめてきたのです。
昼食前のエコー。
二人がかりで診察をしてくださいましたが
「タイミング次第で急変を見つけてあげられないかもしれません。助けられないことへのご覚悟をお願いします」と告げられてしまい大号泣。
泣きながらも少しでも赤ちゃんに栄養を送りたくて、昼食を食べました。(青椒肉絲でした。完食)
これが産前最後のご飯で大後悔する羽目になるとも知らずに…
14時ごろから胎動を感じ、病室でぼーっとしていると直接先生が病室へ。
「細かく見させてねー。ごめんねー」とほんわかと言われる。
お昼のことがあったから診察してもらえるのが嬉しく
「ぽこぽこしてるし、大丈夫でしょ♪」といった具合で診察室へ。
次は3人がかりで診られ、なんとなく雰囲気が変わってきました。
やはり逆流の所見が脳に見られる。
今(26週6日、体重は500g程度)出してしまうのはどうしても予後が良いとは言えない。
明日の朝の診察で元気な姿が見られるか、わからない
こう伝えられた上で、最後の決断は私に委ねられました。
予後を覚悟で生きた息子と会うのか
死産を覚悟で妊娠を継続するのか
先生方はすごく悩んでいましたが、
絶対に死産にはしたくない。必ずこの子の出生届を出す。最悪の場合亡くなってしまったとしても、戸籍には絶対に残しておきたい。
そう決めていたため緊急帝王切開に踏み切ってもらうことにしました。
緊急帝王切開※手術に関する詳しい記述が苦手な方はご注意ください
15時30分 手術室の確保
そうと決まればまず夫に連絡。
診察室へは携帯を持ち込んでいたので、先生が夫に電話することを許してくれました。
しかし空き状況の兼ね合いで30分後には手術室に入ってしまうことになり…
家から片道で1時間かかるため、残念ながら術前に夫の顔を見ることはできませんでした。
診察室で術衣に着替え、尿管カテーテルを挿入。
私はこれが一番嫌で緊張していましたが、前回記事で書いた点滴よりは痛くなかったです。よかった。
そのままストレッチャーに自分で寝るように指示され、ガラガラと手術室へ連れて行かれました。
目線の先にデジタル時計が置いてあって
すごい小さな音量でOfficial髭男dismの聴いたことのある音楽が流れていましたが、緊張しすぎて覚えていません。(バースプランを提出していれば、好きな音楽を流してもらえたのだと後ほど判明しました。)
16時ちょうど 手術開始
麻酔は脊髄くも膜下麻酔で行われました。
脊髄くも膜下麻酔:
背中から麻酔薬を注入し、下半身を麻痺させる方法です。意識はあり、医師との会話も可能です。
脊髄の注射は痛みは覚悟していたほどはありませんでしたが、ググッと背中の中心を押されるような、経験したことのない感覚に少し気持ち悪くなりました。
何度か足、腰、脇の辺りに保冷剤を当てられ、麻酔の効きを確かめられました。
触れられていることが全くわからなくなったところで不意に
「もう始まってますよ。痛みはないですか?」
と言われびっくり。これから切りますとか言わないんだ。
16時34分 うっき出生
先生が小さな声で一言「おめでとうございます」と。
手術立ち会いの助産師さんや麻酔科の先生も次々と言ってくれて初めて産まれたことを知りました。
産声は全く聞こえませんでした。
ドラマや出産レポでは、産まれた瞬間に一度顔を見せてもらえていたような。
淡々と処置が進められていて、赤ちゃんの状況は全く見えない。
すごく怖くなってしまって、助産師さんに「赤ちゃんは…」と尋ねると
「呼吸のための処置を、新生児科の先生が頑張ってくれていますよ」と教えてくれました。
産まれた数秒後には、処置が始まっていることにものすごい申し訳なさ、母親としての悔しさが溢れてきて泣いてしまいました。
16時45分 うっきと一瞬の対面
蘇生の処置を終えた赤ちゃんと、保育器越しの対面をできました。
ただし、いち早く温度と湿度の安定したNICUへ連れて行かなければならないため
本当に一瞬のドライブスルー式の対面でした。
1秒もないくらいですが、保育器の窓を開けて赤ちゃんの手に触れさせてもらえました。
小指の先ほどもない小さな手が本当に愛おしくて
自然と「かわいいね。頑張ったね。ありがとう」と声をかけることができました。
そんな中でも私への処置は続いており、後日聞いたところ胎盤を剥がすのがなかなか大変だったそうで
背中が持ち上がる(厳密には感覚がないので、そんな感じがするというだけ)ほど胎盤を引っ張られ
一気に肩の力が抜けて、ホッとした途端に強烈な吐き気が。
手術台の上で助産師さんに桶で受け止めてもらいながらリバースしてしまいました。
本来、予定帝王切開ではこれを防止するために絶食期間があるのだとか…
昼食を完食した4時間前の自分を恨みました。
吐き気どめの鎮静剤を投与され、ここからは意識が朦朧としています。
17時ごろ エレベーターホールで夫と一瞬の対面
手術が終わり、ストレッチャーで産科病棟の階に戻ると夫がいました。
鎮静剤により意識朦朧の私は、この時の夫の顔をあんまり覚えていられず…
恐らくこの時もドライブスルー式対面で、早々に病室に運ばれたのだと記憶しています。
術後病状説明
20時ごろ 夫が病室に来る、病状説明を受ける
30分ほど吐き気と寒気が止まらず、鎮静剤の追加投与を受けた私は、少し眠っていたようです。
夫と先生、助産師さんが一緒に病室に入ってきて、母体と赤ちゃん両方への病状説明をしてくれました。
以下長くなってしまいましたが要約です。
胎児の体重増加が緩やかなため入院となる。
胎盤血腫などの影響で胎児への血流が不十分であり、血流のさらなる悪化が見られたため緊急帝王切開で出産となった。
出生後は自力呼吸の様子も見られたが、不十分のため挿管•人工呼吸管理となり、安定している。
また、挿管からは肺を広げるためのサーファクタントを投与している。
低体温、低血糖のリスクがあるため、保育器で温め、点滴をしている。
貧血があり、輸血を行っている。
今後は脳出血(生後72時間)
動脈管開存症(生後数日〜1週間程度)
胎便栓症候群•壊死性腸炎(生後1〜2週間程度)
などに注意が必要
退院の目安は本来の予定日近くになり、体重が2300gを超え、状態が安定するようになった頃
※病状説明を受けた合併症については、一つずつ別記事で更新予定です。
22時ごろまで 夫のみ、うっきと特別面会
緊急のお産だったため、面会可能時間を過ぎていましたがNICUの許可がおり、夫のみ赤ちゃんと面会することができました。
撮影目的のみスマホ持ち込み可能なルールだったため、面会中に撮ってくれた写真と動画を
NICUを出た後にたくさん送ってもらいました。
その後は麻酔切れの足の痺れと戦いながら浅めに眠ったり起きたりを繰り返しながら夜を過ごしました。
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